『物の貸し借り』では気持ちを借りて感謝を返そう

『物の貸し借り』では気持ちを借りて感謝を返そう


この記事は『物の貸し借り』において借りる側、貸す側でのそれぞれの対応について考えたこと、実際に体験したことを交えて書いています。

自分が忘れ物をしたとき、一緒にいる人が物を貸してくれたらとても助かりますよね。
貸した人も「困っていたから貸した」という理由がほとんど(個人的には全員だと思う)でしょう。

しかし、返すときに貸した人が嫌な気持ちになることも。
借りた人は感謝を伝えて返したとしても、貸した人はなんだか気分が悪いというケース。

世間の常識はどこにあるのかを知りたくて、Twitterでアンケートをとってみました。
※ご協力ありがとうございました!

アンケート結果から分かった世間の常識、借りる側、貸す側でのそれぞれの対応について考えてみました。
あなたの、そして周囲の平和のためにも、世間の常識を知っておきましょう。

1.実際の貸し借り内容とアンケート結果

実際の貸し借り内容とアンケート結果

 

実際に起きた作業着の貸し借り

ある出張に先輩(上司)と後輩(部下)で行った際の実話です。

出張作業に行った先で、後輩は作業着を忘れたことに気づいて困っていました。
そして先輩に相談してきたのです。

後輩「すいません、作業着忘れました。代わりの作業着を買いに行ってきます。」
先輩「買いに行かなくていいよ、スペア持ってるから。これなら着れるだろ?」
後輩「ギリギリ着れます(笑) ありがとうございます!」
先輩「来週半ばに使うから月曜日までに返してくれればいいよ。」

持っていたスペア作業着を後輩に貸したのは火曜日で、出張から帰ったのは水曜日。
翌週の月曜日までは十分に時間はあります。

月曜日の朝、後輩が「ありがとうございました」と先輩へ作業着を返しました。
作業着は少し濡れていました。
先輩は「ん?これ濡れてない?」と言うと、後輩は「雨降ってたんで濡れちゃったんですよね~」と言って席へ戻っていきました。

先輩はちょっとイラっとしましたが、ふと疑問に思いました。

自分の常識がずれているのか?
世間の常識はこのくらいラフなのか?
自分が古い、細かい考え方なのか?

この疑問を解決するには、世間の意見を聞くしかない!
アンケートで多くの人の意見を聞いてみよう!と思ったわけです。

ちなみに…
作業着を貸した先輩は”僕”です。
「とっくに分かってるよ」という声が聞こえてきそうですけど、念のため。

 

アンケートの内容と結果

アンケートで聞いてみようとTwitterに投稿したアンケート内容と結果は以下の通り。

【ご協力をお願いします】
出張作業時に作業着を忘れてしまいました。
同行していた先輩に相談したら、スペアを貸してくれました。
先輩には「来週までに返してくれればいいよ」と言われました。
翌週、雨が降っていて返す予定の作業着が少し濡れました。

このとき、あなたなら

A.袋に入れて返す
B.濡れたので後日返すと伝える
C.そのまま返す
D.その他

※Twitterアカウント削除のため、アンケート結果は見れない状態となりました。

世間の常識としては『袋に入れて返す』という回答が多い結果となりました。
次に多いのは『濡れたので後日返すと伝える』という回答。

結果から借りる側、貸す側のそれぞれの対応を考えてみましょう。

 

2.借りる側はどう返せばいいか?

借りた側はどう返せばいいか

 

基本は『袋に入れて返す』

さて、ここでは『借りる側の対応』について考えてみましょう。

アンケート結果にも出ている通り『袋に入れて返す』が基本。
貸してくれた人に対して失礼な対応にはなりません。

以下のようなコメントもいただきました。

・袋に入れてあると洗った証明みたいな感じがある
・女性は袋に入れて返す人が多そう

・若い時、借りたものをそのまま返したけど、数年後に友達に貸したらクリーニングした状態で返ってきて自分が恥ずかしいと思った

女性は袋に入れて返す人が多そうという意見は僕も同感です。
僕の経験でも、女性から何かを受け取るときには袋に入っていることが多い。
袋に入っていると清潔な印象はありますね。

数年後に恥ずかしい思いをしたという方もいらっしゃいました。
ご自分で気づけたことは素晴らしいですね。
僕も似たような恥ずかしい経験はいくつかあります。

でも、出来れば恥ずかしい思いはしたくないのが本音ですよね。
あなたも恥ずかしい思いをしないために、世間の常識を覚えておきましょう。

借りた物を返すときの基本
袋に入れて返す

 

手軽なものを『添えて返す』

アンケート結果から『袋に入れて返す』が世間の常識ということは分かりました。
さらに上級者テクニックとして、ちょっとした手軽なものを『添えて返す』というコメントをいただきました。

・袋に入れた上でちょっとしたお菓子などを添えて返す
・女性同士なら可愛い袋にお菓子がついてきそう
・ユンケルのような類の物を添える
・缶コーヒーくらいなら気軽に渡せそう

手軽なものを添えて返すと感謝の気持ちはより伝わりやすいです。
僕なら「気が利くな」と感心しますね。

手軽なものだとしても『気遣い』を渡されれば、貸した人も気分がいいですよね。
手軽なものだからこそ、相手も遠慮なく受け取れるという部分もポイントだと感じます。

ちょっと上級な気遣いの表し方も覚えておきましょう。

より感謝を伝えるには
手軽なものを『添えて返す

 

せめて『後で返す』と伝える

基本は『袋に入れて返す』と前述しました。
しかし、手持ちの袋もなく忙しくて何も用意できないこともありますよね。
そんなときにアンケート内容のような状況になったとしたら。

以下のコメントをいただきました。

・濡れてしまったので後日返すと伝えて、判断は先輩に任せる
・軽く濡れただけなら「洗うので時間ください」と言って「そのままで良いよ」の流れで返しちゃうかも

『後で返す』と正直に伝えることで、相手には誠意が伝わります。
失礼のないようにしようという『気遣い』も感じますね。

僕は濡れたことを伝えられたら「いいよ、大丈夫だから」と受け取ったでしょう。
たったひと言あれば、イラっとせずに済ませられました。

『貸してくれたこと』に感謝を表すのではなく、相手の『貸してくれた気持ち』に感謝をすることが大事。
相手の気持ちに感謝していれば、濡れたままで返そうという気にはなりません。

忙しいときでも、以下の気持ちを持って行動すればOKですね。

大事なのは
気持ちに感謝をすること

 

3.どんな気持ちで貸せばいい?

どんな気持ちで貸せばいい?

 

そもそも見返りは期待していない

ここからは貸す側の対応について考えてみましょう。

貸す側としては『困っているから助けよう』という気持ちです。
見返りを期待しながら貸す人はほとんどいないでしょう。

もし見返りを期待して貸すのなら、返された時に見返りがないと怒りの感情が湧きます。
『困っているから助けた』以外の感情を持って貸すことは、トラブルの元。
見返りを求めるくらいなら、貸さない方がいいと個人的には思います。

見返りを期待する人からは、自然と人が離れていって孤立するでしょう。

 

期待をするからイライラする

貸すときにはどんな気持ちで貸せばいいのか考えてみました。
僕は濡れたまま返されてイラっとしました。
おそらく自分の中の『借りたものを返すとき』の基準の期待値を下回ったからイラっとしたのでしょう。

貸すときには「返ってくればいいや」くらいの気持ちが最適と感じます。
貸したものが返ってくればOK。

返ってくればOKと思っていれば、きっとイラっとせずに済ませられました。
気軽、気楽な気持ちでいいですよね(⌒∇⌒)

 

丁寧な対応に感謝する

貸した相手からの『感謝』を受け取ったなら、対応の素晴らしさに『感謝』する。
お互いに感謝する気持ちを持つことで、より良い人間関係を構築できます。

『当たり前の対応』と思ってしまうと、相手の丁寧な対応にも傲慢な態度をとってしまうでしょう。
言葉では誤魔化せても行動までは誤魔化せないことが多いです。

貸す側として大事なことは

・見返りは期待しない

貸したものが返ってくればOK
・『当たり前』と思わない
丁寧な対応に感謝する

このくらいの気楽で気軽な気持ちで貸すと、僕のようにイラっとすることもないですね。

 

物ではなく気持ちのやり取り

物を貸す、物を返す。
見た目は物のやり取りに見えますが、本当のところはどうでしょうか?

気持ちのやり取り、ありますよね?

僕がイラっとしたのも、感謝の気持ちが感じられなかったから。
感情的になりやすい僕のような人種は『気持ち』を大事にしています。

物の貸し借りでの大事なことは以下に集約されますよね。

『物の貸し借り』では
気持ちを借りて感謝を返す

気持ちと気持ちのやり取りで人間関係は構築されていきます。
より良い人間関係となるように、相手への感謝の気持ちは人として常に持っておきたいところですね。

 

4.さいごに

『物の貸し借り』では気持ちを借りて感謝を返そう_さいごに

 

この出来事ではがっかり感もありました。
しかし、世間の常識と自分の常識のズレが気になったこともあって心への影響は少なかったと感じています。

相手の行動が非常識だと感じたときには『自分の常識がずれているかも』と自分を疑うようにすると相手への負の感情をあまり抱かずにいられると感じました。
自分に気持ちを向けると『アンガーコントロール』(怒りの制御)にもなるのでは?と勉強になった部分もあります。

常に自分の『人間性のバージョンアップ』を心がけていきたいと改めて感じました。

自分の常識と世間や相手の常識は違うこともあります。
相手よりも自分の未熟さや無知を疑って、相手には喜びや楽しさという明るく前向きな気持ちを与える側になれるように努力していこうと改めて思わせてくれる出来事でした。

お互いがお互いを照らす太陽のようになれたら、世界は平和ですね!